「クーちゃん、真樹ちゃんから何もらったの?」
「あ、巨峰だ! これ、甘くて美味しいんだよね」
「あの・・・、これクーちゃんのだから」
「ちょっとだけ、あたしにもちょーだい」
「だめ・・・」
「作戦変更、正面から堂々といこうっと」
「いやだってば・・・」
「いいじゃない、ひと口くらい」
お〜っと! 胡桃ついにここで切れたかっ! 檸檬を角に追い詰めたーっ!! |
「もう! クーちゃんだって怒るんだからね!」 「何よっ、やる気!」
でも、反撃はここまで。 胡桃は、すぐに元に戻って巨峰を食べ始めました。 檸檬を追っ払えれば、それでいいんだよね。 ところがところが、檸檬も諦めない! |
「あ、今度はエリカラの中まで入ってきた、早く食べなきゃ!」
「あーん、なくなっちゃう〜」
「はぁ〜、やっと食べ終わった、取られなくて良かったなぁ」
胡桃は、途中で一度、檸檬の冠羽をちょっとだけ引っ張って、やめて欲しいとアピール。
それでも一向に引き下がらない檸檬を、とうとう角に追い詰めた時も、
胡桃は、抗議だけで攻撃はせず、すぐに踵を返して元の場所へと戻りました。
でも、これは非常に危ないことですよね。
クーの困った顔と強気な檸檬が、あんまり可愛くて可笑しくて、
ついつい止めに入るのをためらってしまった私・・・。
だけど、手で二人の間を遮ったり声を掛けたりと、
シャッターを切りながら、ハラハラドキドキし通しでした。
ニシちゃん、今日まで秘密にしててごめんね。もうしません。魔王に誓って。(2002.11.29)
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