桃ちゃんの 卵にまつわるエトセトラ



桃ちゃんの 最新 情報 (’00.10)

2000年10月、桃は、実に一年半ぶりに卵を生みました。 10月8日11日の合計2個。
前回は、大切に大切に卵を温めていた桃でしたが、今回は、生みっぱなし。
一年半ぶりだからか何なのか、巣作りもせず、抱卵という行為も、 すっかり忘れてしまったようで、卵にはまるで無関心、 いつまでもカゴの隅っこに放置されていたのでした。
今回の産卵を分析するに、第一に、柚と檸檬のいる環境に桃が慣れたこと。
第二に、私が生ませない努力を怠ったこと、この二つに尽きるでしょう。
この度の桃の発情は、今までに無く特に強烈で、 私と柚は(多分、檸檬もちょっとは)毎日が緊張の連続でした。
痛い思いを散々味わった私としては、多少の恨みつらみも残ってはいますが、 まぁ、何事も無く、無事に産卵を終えたのだから、ヨシとしましょう。
残念だったのは、『ごくたま』 にも登場してもらったことのある鳥仲間のKさんが、 我が家へ来訪されたのが、ちょうどこの発情期に当たってしまったこと。
Kさんは、ご自身でも二羽のコザクラを飼ってらして、 桃と遊ぶのをそれはそれは楽しみに来てくださったのでした。
それなのに桃ときたら、人間なんかアウトオブ眼中。
外に出るなり一直線にゴミ箱へとダイビングすると、それっきり出てきやしません。
我が身を呈して、やっとの思いでそこから追い出し遊びに誘っても、 ハイパーコザクラに変身している桃は、 渡したオモチャを次から次へとあたり構わず放り投げ、完全にイッちゃってる様子。
あっけにとられながら、そのまま見ていると、 今度は、クチバシを床にゴンゴン激しく打ちつけたり、 シャカシャカすごいスピードで研いだりし始めました。
そんな桃を前にして、Kさんの口から出た言葉は、 「桃ちゃん、激しい・・・」
ふぇ〜ん、桃の可愛いところを全然見てもらえなかったよ〜ん。
Kさん、あれから半月経って、桃はだんだん、穏やかで懐っこい本来の桃に戻ってきました。
ほっぺクシュクシュもし放題ですよー。
柚の “メリーさんの羊” も聞いていただけなかったことだし、 どうかどうか、リベンジさせてくださいまし。
またのお越しをお待ちしていま〜す。

つくづくコザクラって、変な鳥だと思いませんか?     ゴミ箱、命! 触れてみぃ、血ぃ見たきゃ!

ゴミ箱の中へダイビ〜ング!!!  そして、もぐもぐもぐ・・・
右はゴミ箱の番人。「ゴミ箱、命! 触れたらあかんぜよ!」


で  も  ・ ・ ・

アクビのツボにハマッた、ほっぺクシュクシュ

発情さえ終われば、ほらね、こ〜んなに懐っこいんですヨ。
耳の穴を刺激されて、アクビ出ちゃってます。
片手でクシュクシュ、片手で撮影しました。(11/7)

※産卵記録表の下に、今回の2個の卵を含めた全32個の写真がありますので見てね。



桃ちゃんの 情報 (’99.4)

タマゴ4つも生んじゃった!でもお友達には6つ生んだコもいるのよ

’99年4月、7ヶ月ぶりに桃が産卵しました。
有り難いことに、今回も、産卵、抱卵、全て順調にいきまして、 二週間抱卵させた後、巣ごと卵を取り出し終了しました。
特筆すべきは、初めて4個もの卵を生んだこと。新記録です!
(って多ければいいってもんじゃないんですけど、つい・・・。(^_^)ゞ)
 それにしても思い返すに、発情から始まって、巣作り、そして産卵抱卵と、 我が家のこの2ヶ月余りのなんと静かだったことか・・・。 それにタイミングもちょうど良かった!
桃が卵に没頭していてくれたお蔭で、 私は心置きなく、柚とゆっくりじっくり仲良しになることが出来たし、 全然寂しくなかったのでした。
それが打って変わって、現在の桃は換羽が始まったこともあって私にべったり。
放鳥時間中は、大抵、私の身体のどこかしらにいて羽繕いをしています。
一方の柚はというと、こっちはこっちで一時も私から離れることがありません。
そんな訳で、年柄年中、二羽に掻き掻き撫で撫でをせがまれてる私は、 他の用事が何にも出来ず、嬉しい悲鳴状態。
鳥部屋で過ごしていると1〜2時間なんてあっという間です。
ちょっと困るかな・・・、でも、あぁ、やっぱり幸せ。






抱卵桃1

お腹の下には4つのタマゴ。(産卵日:4/4.7.9.11)
一つもはみ出すこと無くしっかり抱いてお母さんしてました。
この写真は、表紙の日替わり画像に追加しました。

抱卵桃2

前回は紙袋、今回は缶ビールのダンボール箱を半分に切ったものに
巣作りをしてもらいました。何でも気に入ってくれるので助かります。

抱卵桃3

やっぱり一眼レフは綺麗に撮れますねー。
だからって、同じような写真を3枚も・・・。
(だってどれも捨てられなかったんだも〜ん)




◆産 卵 記 録 表◆ (1999.4現在)
NO.産 卵 日備   考
 1’95.11.20初 産 (1歳7ヶ月) 
 2    11.24 
 
 3’96. 1.17 
 4     1.19 
 
 5’96. 2.18 
 6     2.21 
 7     2.23 
 (2歳 ’96.4)
 8’96. 5. 9 
 9     5.11 
 
10’96. 5.29 
 
11’96. 6. 6 
12     6. 9 
13     6.12 
 
14’96. 7.14 
15     7.17 
 
16’96. 7.26 
17     7.29 
’96.8. 6 獣医さんよりアドバイス受ける
18’96. 8.17 
 
19’97. 1.12 
 (3歳 ’97.4)
20’97. 6. 4 
 
21’97.11.26 
 (4歳 ’98.4)
22’98. 5. 3 
23     5.10 難産?血で汚れていてshock!
 
24’98. 9. 9 産卵直後の卵の重さ4g
25     9.13初めて抱卵する
26     9.15ひたすら抱卵する
 
27’99. 4. 4順調に産卵・抱卵
28     4. 7 
29     4. 9 
30     4.11 4個産卵は新記録!
 (5歳 ’99.4)
 (6歳 ’00.4)
31’00.10. 8 1年半ぶりの産卵
32’00.10.11抱卵せず


桃の卵、全32個

これが桃が生んだ 全32個なのだ!




桃の産卵について思うあれこれ
1歳7ヶ月で初めての産卵を迎えた桃は、 その後、卵を生んで生んで生みまくりました。
そして1996年8月6日、鳥専門の獣医さんにより 「過剰産卵」と診断されたのでした。
やはりそうだったかという思いで、 診断書を書く先生の手元を見つめていた私は目が点に・・・。
なんと先生は、「過剰産卵」と書いたその下に“人為的なもの”と付記したのです。
えっ?“人為的”って何? それって私達が原因ってこと??
それまでのほほんとしていた私達は、驚愕呆然。
先生の説明に耳を傾けながら我を振り返ってみると、 私達は桃を発情させないようにするどころか、 反対に促すようなことさえしていたのだという事実に気付かされました。
まず、ベッド代わりという名目で、 桃の大好きなティッシュの箱を常時カゴの中に入れていたこと。
これじゃ、“ハイ、どーぞ巣作りしてください” と言っているのと同じことなんだそう。なるほどー。
それから、背中や腰を撫でて面白半分に女の子ポーズをさせてたこと。
夫なんぞは桃に相手がいないのを不憫に思い、 「う〜ん、鳥はよくわからん、ここか?」 などと真剣な顔でつぶやきながら、 女の子ポーズ中の桃のお尻をさすって刺激するという、 とんでもないことまで行っていたのです。(^_^;ナンテコトヲ・・・
今思うと冷や汗モノの無知な飼い主でした。
という訳で、その無知な飼い主達は先生のアドバイスを真摯な態度で拝聴し、 即日実行に移しました。 結果、上の表でも一目瞭然、その日を境に桃の産卵数は激減したのです。
う〜ん、心掛け次第でこんなにも変わるものなんですねぇ。
(ここ最近、またちょっと産卵個数が多くなってきたのは、 飼い主の気の緩みがそのまま表れているような気が・・・)

◎産卵を最小限にする為のお約束(獣医さんからのアドバイス)  
■発情させない環境を作るように心掛ける  
・女の子(交尾)ポーズや巣作りはさせないように。  
■生んだ卵をすぐに取り出さない  
・ある程度の個数がそろうまで生む習性がある為、  
 生んだそばから取り出してしまうと鶏のように生み続けてしまう。  
■飽きるまで抱卵させる  
■一週間から十日ほど抱卵させたら取り上げる  
・鳥専門の獣医さんの間でも意見が分かれるところ。  
 大方は、体力の消耗を考えて“一週間ほど抱かせたら取る”という  
 指示のよう。“飽きるまで抱卵させる”場合は、獣医さんの指示の元、  
 その鳥の体調や体力を十分に考慮した上で行なわないと危険。

そもそも、発情は自然な摂理。
繁殖に適した良い環境だからこそ、 発情するのだとおっしゃる獣医さんもいます。
卵を生むこと自体は、決して病気ではないのです。
しかし 『過剰産卵』 はいけません。
無意味にだらだらと産卵を続けることは、体力を低下させるばかりでなく、 「卵管炎」「卵詰まり」といった様々な病気を引き起こす原因にもなるのです。

メールをくださる方の飼ってらっしゃる一番の長生きコザクラの女の子は、 今15歳。
このコは今迄4個しか産卵してないんだそうで、飼い主さんは、 極力生ませないように努力したとおっしゃっていました。偉いっ!!
一方、30個以上生んでも元気に10歳のお誕生日を迎えたコザクラもいます。
そうかと思えば、 たった数個目の卵を詰まらせて命を落としてしまったコも・・・。
色々な方のお話を伺うと、ほんとにもう“鳥それぞれ”のようですね。
産卵数が直接寿命に関係するか否かは、 統計でもとってみないことには分かりませんし、 個体差だって当然あるでしょう。
でも、ついつい悪い方にばかり考えてしまう心配性の私は、 桃のお腹がぽっこりしてくると、
「もしかして長生きできないかも・・・」
と気持ちがブルーになってしまいます。 出来れば、もう生んで欲しくない。
(分析するに、自分の母親が子沢山で早死にしたせいもあるのかもしれません)
しかしながら “飼い主の思い 桃知らず”  カジカジ大好き、おこもり大好きな桃の意志は余りに強固で、 とても簡単には阻止することが出来ません。 いったいどうしたらよいのやら・・・。

別の獣医さんがおっしゃるには、
「日頃から発情産卵しないよう飼い主が注意してやることは勿論大切だけれど、 それでも若鳥のうちはまだ心配は無い、 それよりも体力の落ち始める5歳を過ぎてからの産卵の方が要注意!」
とのこと。
桃は、今年の4月で4歳になりました。
今、私が最も注目し、大いに期待を寄せているのが、
「5歳を過ぎたら自然に生まなくなりましたよ」
という先輩飼い主さんのご意見。
桃もだんだんと生まなくなってくれるでしょうか。くれるといいな。 くれますように・・・。
桃の産卵について思うあれこれでした。

(1998年11月記)     

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